2月26日金曜日、雨降りの夕方に床屋さん行ってきた。帰宅が午後7時だった。
食事を始めて、もう少しで夕食を食べ終わるってときに自分の携帯が鳴った。オヤジからの着信。
「もうちょっとで食べ終わるのに・・」
と口の中をもごもごしながら電話に出ると、
「○○さんの息子さんですか? こちら△△病院ですが、○○さんが事故に遭われて今、こちらの病院に搬送されたところです。どれくらいで病院に来れますか?」 とオヤジではなく女性看護師さんの声。19:32だった。
はあ? 冗談?と思いつつもすぐお袋と病院に駆けつけることに家を出る。
オヤジは今日収穫したホウレン草を出荷に近くの共同集荷場へ行っていて、その帰りをお袋が「まだ帰ってこない、おかしいなあ・・」とお袋は心配して待っていたところだった。
家を出発して200m地点、雨の交差点で警察車輌がいるのが見える。もしやと思ったら案の定、そこが事故現場らしい。病院へも急ぐけどちょっと迂回して現場に立ち寄る。
交差点西に西向いて軽トラックが。そのやや後方の道路脇の畑の中に白い軽乗用車が突っ込んでいる。道路にはガラス片が散乱して警察車輌のヘッドライトが雨に濡れた路面と共に照らしていた。
事故処理している警官に、道路脇の軽トラックがうちの車だと告げ状況を聞く。
現場は見通しがいいのに不思議に事故が多い十字路として地元民はみんな知ってる交差点だ。どうやらオヤジの方が一旦停止を怠って交差点に進入し、左から直進してきた軽乗用車が軽トラックの助手席に衝突したようだ。
向こう(警官)はこっちのこといろいろ聞きたそうだが連絡先だけ交換して病院に急ぐことにする。
病院到着。午後8時過ぎ。
看護師さんに説明受けながら案内される。
「服を脱がすのに切り裂かせて頂きました」とビニール袋入りの濡れたボロ切れを渡される。
病院に到着したときは肋骨が肺に刺さり肺から出血及び空気が漏れてかなり痛がっていたそうな。
オヤジは集中治療室(ICU)で応急処置治療を施して貰っていて、自分らは家族控え室に案内される。やがて治療している主治医から説明があるらしいので待機。
「事故ってバカだなあ、ちゃんと一旦停止せなアカンだろー」とオヤジに軽口たたいてやるつもりがとんでもない重症だと判ってきた。
待ってる間に、事故車輌の移動を頼んだ友達から連絡が来る。現場にいたらJAFが来て相手の車の牽引作業を始め、先ほどまで居なかった相手方の運転手も現れて連絡先を聞いた。JAの保険担当の電話番号も教えてくれた。
事故の状況だが、オヤジは路上に放り出されて雨の中、濡れてうずくまっていたらしい。助手席のドアが曲がり、助手席窓ガラスも割れてそこから飛び出てったらしい。軽トラックではシートベルトをしていなかったようだ。相手も怪我をしていない訳ではないだろうが、現場で話しができる程度で、重症ではないようだ。くってかかってくる感じではなく、年齢も若いほどではないらしい。仕事がこの現場の近くらしいが自宅は名古屋市中川区だそうだ。電話番号を聞いてとりあえずオヤジが迷惑かけて申し訳ないって趣旨の一報を入れることにする。
病院にも先ほど事故処理していた警官が来た。オヤジの容態が判ったら警察まで連絡くれと。事故報告書に容態の記入が必要なのかな?
病院の近くに住んでいる弟も来た。実は弟の奥さんがこの病院に勤務している。事故したのはオヤジの責任だから、あまり広範囲に知らせたくはないんだが弟も実の子だし、義父が入院してるのを知らないままではマズイだろうってことともあって連絡したらすぐに来てくれた。弟の奥さんはこの病院の中でもそこそこの位置にいる人なのでちょっと好待遇を期待ってほどじゃないが、ぞんざいな扱いは受けないだろうってこともちょっと期待w
9時半頃、主治医の説明があると看護師から連絡をもらい、ICU近くのカウンセリング室?に入る。
CTスキャンの結果と今後の治療方針
肋骨が折れ、右肺を損傷している。
肺から大量に出血し空気も皮膚の下にもれて肺を圧迫している。右肺はおよそ1/3ほどの大きさになっている。更に左肺も押されている。肺を圧迫している空気や血液を排出する為にドレーンを緊急に使用した。
今後出血が止まらない場合、空気漏れが止まらない場合、手術に踏み切る可能性が高い。その場合は右肺の摘出になる。摘出しなくても、右肺は膿肺のおそれがあるし左肺は肺炎のおそれがかなりの確率である。
呼吸器科の先生と相談し今から1時間ごとの出血量をみて、もし多ければ(200?300ミリリットル/hが目処)手術を施すことにする。
頭部や内臓には致命的な損傷はないもよう。
緊急を要するので今までの治療は本来同意書を貰ってから施術するのだが、医師の判断として行ったことを説明してもらう。もちろん感謝して改めて同意書に署名した。
他にも入院とかいろんな書面に署名して手続きをする。
その後、手を消毒し靴をスリッパに履き替え携帯の電源を切り集中治療室に入る。テレビドラマでやるような機械が並んでいる。
肺から漏れた空気や出血を排出させるドレーンや脈拍や血圧を調べる管。口には酸素を装管。他にもいろんな管がオヤジに繋がっていた。
確かに漏れた空気が皮膚を押し上げて膨らんでいる。顔もこれからもっともっと浮腫んでくるらしい。
顔を見ると麻酔で眠っているんだが、少ししかめっ面。痛かったろうなと想像する。
<長くなるので、おっつけ続編書きます>
続編書こうと思ったけどメンドくなったのでこの辺で中止(^^;
写真は事故った軽トラ。 事故の翌朝に撮影
相手の車は助手席ドアに衝突していて窓ガラスが割れているが、運転席側窓もフロント硝子も割れていない。
これで右肋骨が6本、左肋骨が3本折れて肺挫傷となる重大事故に見えないんだよね。。
シートベルトは大事だ!
お父様の一刻も早い回復をお祈りいたします。
ママムありがとねー
とりあえず手術してもらってしぶとく生きてるよ(^^;
まだ意識がないってか気管挿入してるんで麻酔で眠らせてるんだけど
困ったオヤジだあw
うへー>< お父さん大丈夫かなぁ。。。
事故ってほんま怖い。
病気ならばこちらの心の準備?みたいなモノも多少はできるけど
事故はいきなりやもんねぇ。
お父さんの早い回復を祈ります。お大事にねーっ!
じゃむちゃんありがとーっ
昨日まで喉に酸素を挿管してて麻酔で眠らせたりだったけど、
やっと今日、管を抜いて意識が戻ったってか、呼びかけに応えて頷いたりしてくれた。
本人もしゃべろうとしてんだけど小さいしゃがれ声で何言ってるのか聞き取れなかったんだけど、これでほぼ2週間ぶりに意識が戻ったって感じ。
まだ不完全な肺で呼吸しようとしてるんで全力疾走のあとのようにゼイゼイしてるんだけど、これで集中治療室を出れる目処がたってきたかなと。。
うわ…大変なことに…
その後いかがですか?
いがさんも運転には気をつけて下さいね!
お父様、お大事になさってくださいませ。
うえんかちん、(〃⌒ー⌒)/どもっ♪ ありがとね~
やっとねー、あーだこーだしゃべり出したけど、、
「起こしてくれ」だの「トイレに行く」だの、
鼻チューブや点滴や酸素マスクを手で取らないように手袋してんだけどそれを外せだの注文がうるさいw
それとなんか言うことが変(--;
看護師さんに「あなたどこから来た? ここは8時で閉まっちゃうから早く帰らないと!」 って言ったり、
「名古屋の病院に入院して早く治して帰らなきゃ」とか言ったり
まともな時もあるんだけどねー、ずーっと窓のない集中治療室だと「ICU症候群」て頭がおかしくなる人もいる って看護師さんは言っていた。一般病棟に移れば改善するらしいけど。
ICUだと着替えもケアも全部看護師さんがやってくれて家族は1日昼と夕の2回面会に来るだけでいいんだけど、一般病棟に移ったら着替えや洗濯もしなきゃいかんしお見舞い対応もしなきゃいかんので大変なんだけど、早めに病室に移れるようにしてもらった方がいいんだわなあ。。