ボランティアしてきた(2回目)

5月19日(木)21:30 名古屋駅西口出発。再びWillerTravelのバス。リラックスシートは眠れるから嬉しい。
隣にきたにーちゃんが汗くさいのには閉口したw

今回は愛知県内で道路工事?による渋滞12kmを避けるため、新潟経由で仙台へ。ちょっと余計に時間がかかるんじゃないだろうか。案の定、なんかバスは急いでるのかちょっと運転が乱暴に感じた。

朝07:35頃到着。荷物をバスから出して貰って急いで東口から西口へ移動。
東松島社会福祉協議会のマイクロバスが待っている。バスの前に世話役の黄色いビブスを着用したおにーちゃん。
住所・氏名・電話番号を書いて受付終了。バスに乗り込む。バスで仙台駅に迎えに来るのは今日で3日目で、今日は20人。初日が少なくて16人、昨日が23人?(と言ってたかな?) うち、女性は3人か4人?くらい

1時間ほどかけて移動。朝メシ食ってないから腹へった。東松島社会福祉協議会の前を通過し、現場近くのボランティア出張所に直行。バスを降りたときに名古屋駅で買ってきた差し入れの赤福を世話役にーちゃんに渡す。戦闘服に着替えるのと、空腹では昼までもたないのでパンを慌ててかじる。

約6人ほどの3班に分かれて現場へ歩く。今日の戦場は個人住宅の床下のヘドロを土嚢袋に詰め込んで出す作業。
床板は既に剥がしてあった。経験者曰く、なるべくヘドロに足跡を付けない。その方がヘドロを鋤取りやすいとな。
みなさんツワモノだけど楽しく作業できた。根太の間隔が狭いから、狭い人しか入れない。 え?狭い人ってどんな人?心が狭い人?とか、 根太の上に置いた板の、端っこに乗るとトムとジェリー状態になるよ とかw

家は築20年と言うほど古い感じはしない。和室部分はもう数日前に作業してあって家具は和室に集積してあった。
40才くらいの奥さんが対応。やっぱ向こうも恐縮して缶コーヒー出してくれたりする。

住宅のすぐ先には田んぼが広がっていて、石巻港がすぐ近くらしい。1km先?に打ちあげられたおっきな船が見える。田んぼに流れ着いてた松の木やがれきなどはだいぶ集められてたが、まだ流されてきた車もあったし、この田んぼ、塩抜きして田植えができるようになるには何年かかるんだろう。

昼飯は先ほどの前線基地まで戻ってそこで食べる。目の前が野球場や公園になっていて、仮設住宅を建設中。豊橋ナンバーも工事車輌にあった。

昼からも作業。アイスも出して貰った。そんないいのに。途中、小学生の子供が「ただいまー」と帰ってきた。小学生にしてすごい体験してるなあ。

昼からは1時間ほどで作業は終了。リビングや台所の床下はできる。なんとかもぐり込んでトイレの下や階段の下もやったけど、ユニットバスの下や基礎が立ち上がってて入れないとこは( ノД`)ムリッス…

前線基地に戻ってスコップなどの道具を洗う。着替える。他のチームも早めに終わったらしい。14:45分頃に迎えのバスが来る。乗り込んでそのまま仙台駅に向かった。赤福の反応をちょっと見たかったけどなあ・・

この日の宿泊はボランティア割引で2100円が半額になるマンガ喫茶か、カプセルホテルに決めてたんだが、マンガ喫茶の12時間パック開始の午後6時までは時間がある。先に荷物が置けたらいいなと思ってシステムの説明聞きがてらマンガ喫茶に向かった。他に2人(同じバスだったけど各々作業した家は違う)長谷川くんと太田くんが一緒にきた。マンガ喫茶は一旦入ると出られない。出るたびに精算だとか。それではシャワー浴びた後、飲みに出られないじゃん! ってことで却下。
一緒にいた一人が、全国チェーンのスーパーホテルに問い合わせしたが、空いてない。 おいらの次の手段、カプセルホテルに電話したら3人分の空きはあるって返事なのでそこに決定。

しかし、歩くとめっちゃ遠かった。国分町って仙台一の繁華街だって判った。
カプセルついて風呂入って食事に出た。後ろにぬーっと立っていた女の子に美味しくて安い居酒屋聞いて交渉したけど接待にも使えるような割烹料理屋さんだった。確かに美味しいけど値段もそれなり(汗) 学生が行くような焼鳥屋でよかったのにー

その後仙台駅の方まで、明日石巻に行くという太田くんが時刻表やバス停の確認したいってことで一緒に散策。バス停はおいらがここだと思ってた場所とは違っていた。帰りにツケ麺の店「麺屋政宗」でラーメン食ってカプセルに帰った。

翌朝5時半に起きて6時にカプセルを出た。

雨じゃん 誰の心がけが悪いの? 小走りでコンビニに入り、今日の食料とビニール傘を買う。

仙台駅まで傘をさして歩く。しっかし、安全長靴、ハンマー、バール、十能の入ったカバンは真剣重たい。タクシーに乗ろうかと思った。仙台駅に着く頃には汗だく。昨日夜行バスで隣にきたにーちゃんを汗くさいと言ってられんくなるかも。

仙台駅でトイレ済ませて仙石線に乗る。電車のドアに開閉ボタンが付いてて驚いた。twitterに投稿したら、これは寒冷地では標準仕様らしい。

多賀城駅について多賀城市役所まで歩く。市役所にうちの自治体のバスが既に止まっていた。
実はうちの自治体から多賀城市に支援物資としてブルーシートや土嚢袋、使い捨ての紙皿やお椀などを提供する予定になっているのと、おいらが所属する愛知建築士会から宮城県建築士会へも支援物資を手渡す予定になっている。
宮城県建築士会の人も8時半に市役所に来てもらって、物資担当部長さんと、うちの自治体の総務課長と、多賀城市の市長室へ表敬訪問。その後、市役所の駐車場の物資が固めてあるところで受け渡し。雨は既にあがっていた。

その間にボランティアセンターで今日の作業の段取りの確認をしておいてもらい、現場に出発。
場所は元パチンコ屋の駐車場とその脇の通学路。作業内容は砂埃が舞って子供によくないので、通学路と駐車場にかぶさっているヘドロの除去。最初これなら昼までに終わるんじゃないかと思ったけど、駐車場の向こうの方には更に多く泥が・・・ (これもボランティアがやる仕事かなあ、、駐車場で儲けている人が自腹でやるべきなんじゃないの?って思いもちらり)

みんなで協力してモクモクと作業。1時間に1回は休憩のつもりだったけど、ちょっと回数を多めに休憩。
誰か、昼用にとカセットコンロも持ってきた人もいるとか。でもコンビニがすぐ近くに有る場所でした。仙台在住の友達にガリガリくんを買ってきてもらった♪ ありがとー! 次回は飲み会やろうねw 3時に終了予定だけど、あまりに広く、全部は終わらない。キリの付くところで終了として撤収。道具も来たときに置いてあったまま、ここに置いておいてくれればいいってことでバスで多賀城市役所に向かう。

ボランティア報告を済ませて帰途につくのだが、せっかく来たということなので、七ヶ浜に向かう。途中、津波に根こそぎさらわれた集落があった。言葉もない。
コンテナが浜に流れ着いてる海岸でバスを降りた。海の香りと、油の混じった被災地の匂い。海は穏やかなのに、背中には破壊された住宅。その上方、小高い所にはまた普通に被災を免れた家。。。。自然は残酷だ。

がれきを山積みにしているところを眺めながらバスは高速道路へ。今度は仙台空港へ向かう。
途中、名取ICを通過。このあたりはヘリコプターで津波の映像を上空から撮影していたところだ。津波から逃げまどっていた車は、運転手は、どうだったんだろう。。。
このあたりの田んぼもがれきが乗ったままの所が多い。おそらく今年はコメは作れないのだろう。

仙台空港の奥、海側に津波被害を受けた集落がある。以前テレビでみたのは、ここに住まいを持つとーちゃんが、奥さんと子供の無事を確認した後、逃げろと言って奥さんも逃げようとした。ところが無事だと思ってたが連絡がとれない。実は仙台空港に通じる橋が渋滞して逃げられず、後で奥さんも子供も亡くなったと、報道でやっていた場所だ。

家が破壊されている。おそらくもっと家は建っていたんだろうけど、かなりもう片づいているんだろう。
記録として写真を撮りたいんだが、安易にカメラを向けられない。。。
10分ほど、付近をさまよう。コンクリート造の集会所には、アルバムとかランドセルとかが置いてあって、持ち主を待っていた。
たまたまそこを訪れていた60才くらいの女性が帰ろうとしたとき、僕らのバスが名古屋ナンバーであることを見つけて話しかけてきてくださった。名古屋の自衛隊さんが支援にきていて助かったと言ってくれた。
それを機会におそるおそる尋ねたら、自宅は全壊認定だけど流されてなく、ご家族も無事だったと。本人も地震後いち早く津波が来る前に避難したそうな。
(よかった・・ でもこんなときにはなんて言葉をかければいいのだろう・・・)

そこを後にし、帰路につく。その前にコンビニで缶ビール調達♪ 気持ちを切り替えて、飲む!w
国見SAで夕食。国見ラーメン♪ サクランボとか売ってたけど微妙だなあ・・・
風評被害はよろしくないってのは判る。しかし、基準値がいくつで、この果物の放射能はいくつだから大丈夫だとか具体的な数値がないとすんなり買えない。自分が食う分にはいいんだが、子供への土産にはできない。。 
って、こうやって思うことも心苦しい。なんとかしろよ政府!

猪苗代湖のホテルで風呂。
双葉町の災害対策本部猪苗代支部?が入ってた。双葉町の避難所になっているようだ。
ロビーにもがんばろうの書き込みした垂れ幕がいっぱい!
露天風呂にも入ってきたが、雨のあとの露天風呂は子供はやめた方がいいだろうなあ・・

運転手さんに夜中がんばってもらって、朝7時すぎに到着。バスを降りて解散。
うちの社会福祉協議会もやればできるんだから、もっと良い企画しろよー
近場の多賀城だけじゃなく、できれば石巻とか岩手県の被災地でのボランティアすることを考えてほしかったな。
みなさんお疲れさまでした。

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